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エクラ・ド・ルミエール ベース

(2815786)

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万華鏡、あるいは細密なフレスコ画のようなこの作品。オリジナルは1909年ナンシーで開催されたフランス東部国際博覧会に出品されました。ひとつひとつの装飾に見入るとまるで催眠術にかけられたようになるのは、それが職人の人並外れた繊細な手技で施されているからです。デザインには元の厚みの十分の一の薄さに到達するまで深くカットされる部分もあり、それはまるでクリスタルをかすめるか愛撫するかのようなジェスチャーで施されます。そのようにして、植物の茎のようなカット、斜めに交差するベヴェルカット、丸いポンティカットや楕円形のオリーブカットなどさまざまなバリエーションの装飾が満載に施されたこの作品は、手にすると驚くほど軽く、どれほど多くのカットが細かく施されているかという事が分かります。この作品はブラックとクリアという、昼と夜ほども違うコントラストの強いカラーで表現する事が大きな挑戦となりました。対極にある性質の素材を同時に操る事、カットラインに曖昧さやゆらぎの入る余地がないという格別な難しさがあり、完成された作品はバカラの職人が持つ高度な技術を証明しています。