ボールルーム

この部屋に入ると、たちまちタイムスリップしたかのような感覚に陥ることでしょう。ナポリスタイルの木製細工が施され、壁には鏡がずらりと並び、ゴールドとロココ調の装飾を際立たせます。天井は、1732年から1733年にかけて描かれたフランチェスコ・ソリメーナによるバロック調の装飾で飾られています。この作品は「高貴な行いによって栄光を達成する」の寓意を表現しており、世界中のセレブリティが抱く成功への夢に共感を表したものです。

このアイコノグラフィーに共鳴して、偉大なアーティストや 世界的な著名人たちが、このボールルームで開かれた輝かしいレセプションを通じて「ジョワ・ド・ヴィーヴル（生きる歓び）」を称えました。マテリアル・ボールのような20世紀で最も名高い伝説的なパーティーのひとつとして語り継がれることでしょう。

フランチェスコ・ソリメーナ

画家

フランチェスコ・ソリメーナ（1657-1747）は、バロック後期のナポリの画家で、そのモニュメンタルなフレスコ画とドラマティックな構図でその名を知られています。父に師事し、ルカ・ジョルダーノやマッティア・プレティの影響を受けています。宗教美術を得意として、主にナポリで活躍し、「フェートンの堕落」などの作品を残しました。